アーティスト栗山斉(Hitoshi KURIYAMA)さん、久々の登場です。
2011-2012年にAANが主催した『Drifting Images展~日韓交流写真展~』では、 韓国に滞在し写真作品を制作したり、現地の学生さんたちとワークショップを行って下さいました。 こちらはその時の作品の一部です。 [Title: ∴0=1 -light from the earth: Seoul] その栗山さんがこの夏2013年8月22日から9月21日までの約1ヶ月、 北欧のフィヨルドに面した港町ベルゲン(ノルウェー)に滞在し、 グループショーの開催、及び現地での滞在制作をしておられました。 そこでAAキッチンでは、栗山さんにお越しいただき、 滞在中のお話を伺いつつ、ノルウェー風の料理を楽しむ会を 立ち上げました。 それがこの<北欧ベルゲンの夕べ>です。 *** ノルウェーというとご存じサーモンやトナカイの肉を使った料理が 有名なのですが、今回AAキッチンではこのようなメニューで 未経験のノルウェー料理を表現してみました。 *スモークサーモンとクリームチーズ *ポテトグラタン オイルサーディン風味 *魚介サラダ *茹でアスパラ *ポテトサラダのホットサンド などなど。 このラインナップ、もはや本場のノルウェー料理とはかけ離れてしまっていますが、 唯一の救いは、栗山さんご持参のノルウェーウイスキー[LINIE]でした。 現地の方がたの飲み方は基本ストレートとのこと。 たしかに港町のベルゲンでは、ウイスキーのストレートが体のなかをいっきに温めてくれそうです。 そのウイスキーでまずは乾杯! 口に含んだ瞬間、いくつかの香草の香りがひろがる、 おいしいウイスキーです。 *** さて、栗山さんが滞在していたベルゲンは、首都オスロに次ぐ規模の大きな町であり、 世界遺産のブリッゲンなど美しい街並だけでなく、 今年初めて開催されたトリエンナーレ、大きな美術館や多数のアートギャラリーが点在しており、 アートも非常に盛んな地域なのだそうです。 そんなベルゲンの滞在期間中、栗山さんがなさってきた活動やまちの風景を、スライドショーをみながら聞いていきました。 (ベルゲンはこちら。左端にある黄色い印の部分です。) そもそも今回は、日本人作家3人(森村泰昌・チームラボ・栗山斉)によるグループ展「What Dwells Inside」への招聘があり、その展示のための滞在と、 現地での制作のための滞在を兼ねていたそうです。 =「What Dwells Inside(内に棲むもの)」展の解説== ノルウェーの非営利ギャラリーS12 がアジアのアートに造詣が深いキュレーター、ビョーン・フォレヴァーグ氏と組んだ初めてのプロジェクトで、異なる表現手法で制作している日本人アーティスト(森村泰昌、栗山斉、チームラボ)を紹介する企画展。スクリーンやガラス管という素材を利用していることから、世界各地からガラスを多様に活用するアーティストを紹介してきているS12 の活動を延長する企画。 ================================= こちらが、グループ展での栗山さんの作品。 -蛍光管は現地で調達したそうで、蛍光管を入れる容器自体もこんな風に面白いものでした。 ワークショップでは、栗山さんのイメージ図をもとに、 ほかの外国人作家さんたちと共同してガラス作品をつくったそうです。 (栗山さんのイメージ図) (制作の過程) 栗山さんがおっしゃっていたことで面白かったのは、 「ガラス制作は(団体)スポーツみたいだ」ということでした。 ガラスの形をつくる、切り落とす、冷却する、完成・・・までの道のりは、 それぞれの役割をもった人たちがお互いの動きを考えつつ配慮して 連携プレーしていかなければ失敗してしまうもので、 失敗のたびに「なにがいけなかったんだろう?」と話し合ってまた次に臨むことが、 スポーツにとても似ている・・・と栗山さんはおっしゃっていました。 完成したときの映像があり、 最後にはみているこちらも「おお!!」と歓声をあげてしまうくらいの 感動がありました。 *** 最後に、ベルゲンの夜景。 栗山さん曰く、夜景の色はその街まちで違うのだそうです。 そしてベルゲンのような夜景の色は、あまりほかではみたことがないとおっしゃっていました。 美しい街ですね。。 ベルゲンに行って、 (物価は税金の関係で高いそうですが)本場ノルウェー料理と、 そしてこの位置からの夜景を是非見てみたいと思いました。 ============================== 栗山斉さん: 美術家。1979年兵庫県生まれ。2011年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。「無」と「存在」について作品制作を通じて探求。近年では「0=1」という独自の仮説を打ち立て、「無」と「存在」が同等であることを作品によって現象的に実証する試みを行っている。主な活動に、「宇宙の中の私の宇宙」eNarts(京都府)、「data and vision」AKI gallery(台北)、「0, 1, and visions」Venice Projects(ベニス)、「第54回ベニスビエンナーレcollateral event Glasstress」ムラーノ島旧ガラス工場(ベニス)、「Drifting Images」BODA(ソウル)などがある。(以上TOKYO ART RESARCH LAB. より抜粋) http://hitoshikuriyama.blogspot.jp/ (林)
by a-a-n
| 2013-10-23 23:21
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