こんにちは、海老澤です。
今回はAAN関連イベントで
横浜・野毛で開催されいている「JAZZ喫茶・ちぐさ」の再現プロジェクトの報告を致します。
Jazz喫茶ちぐさの再現プロジェクトとは、
昭和8年(1933年)から74年間にわたって日本のジャズ界に多大な影響を与えたジャズ喫茶「ちぐさ」。
多くのファンを魅了し続けた”伝説”の「音楽」と空間を再現する。
「野毛にちぐさがあった!」
というプロジェクトです。
ちぐさは2007年の立ち退きと共に閉店していますから、
この再現は、ちぐさを知る人々の証言によるものです。
音響は川崎義博さんが手掛け、
店内を忠実に再現しています。
当時使用していた什器などはそのまま使用され、コーヒーサービスもあり、
初日の開店前から問い合わせや鑑賞者や取材が押し寄せ、大盛況です。
この再現自体はかつてのちぐさを知る方々から見たら重要なものだと思いますし、
同時にちぐさを知らない人から見ても、この再現方法は非常に興味深いです。
何よりこのプロジェクトの何より素晴らしいところは、
ちぐさ会という、ちぐさに通っていた方々が、
協力し合って、会議や準備をし、「再現」というゴールに向かって走っているところにあると思います。
「プロジェクト」と聞くと、「若者」や「最新」などのキーワードを連想しがちですが、
とある展覧会評でF氏が書いていたことを参考にすると、
「シルバービエンナーレ」ができるほど先輩方は元気です。
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アーカイヴ・再現の観点から新たな方法を知ることができました。
ちぐさの再現は野毛hana*hanaにて、写真展示は創造空間9001にて。
今月17日までです。
是非。